お祝い事にお花を贈りたいと思っても、どんなお花を贈ったらいいのか迷ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。今回はお花やシーン別で具体例をご紹介します。
一般的に人気のあるお花
胡蝶蘭
高貴な見た目と花持ちのよさ(長持ちする)ので、新築祝い、開店祝い、就任祝いなど多くのお祝い事に贈られます。
鉢花として贈ることが主流ですが、アレンジや花束に入れても豪華な贈り物になります。
歴史
胡蝶蘭は、19世紀にイギリス人によって熱帯地方で発見されました。当時は茶色っぽい花が多く、蛾のような見た目だったことから、学名と英名に「Phalaenopsis(蛾のような)」という言葉が含まれています。
その後、ヨーロッパに持ち込まれ、改良を重ねて現在のような華やかな花姿になったと考えられています。
日本には1870年代頃に初めて輸入されましたが、当時は高価な花であり、一部の人しか楽しむことができませんでした。しかし、栽培技術の進歩と価格の低下により、徐々に広く普及し、現在では贈り物やインテリアとして多くの人に親しまれています。
花言葉
胡蝶蘭には、全体として「幸福が飛んでくる」という花言葉があります。
これは、胡蝶蘭の花姿が蝶が羽ばたいているように見えることからつけられたものです。
また、色ごとに異なる花言葉もあります。
- 白色: 清純、無垢
- ピンク: あなたを愛しています、感謝
- 黄色: 友情、希望
- 赤: 情熱、愛
- 青: 尊敬、崇高
バラ
バラも胡蝶蘭同様、色んなお祝いのシーンで使われるお花の一つです。特にプロポーズなどで赤バラの花束はとても人気です。
切花として、アレンジメントフラワーや花束などとして贈られます。
花言葉
バラ全体の花言葉は『愛情、美、情熱』ですが、バラは色や本数によっても花言葉が変わるお花です。
- 赤:情熱、熱愛
- ピンク:感謝、愛情、優しさ
- 白:純潔、尊敬、愛情
- 黄色:友情、嫉妬、幸福
ユリ
百合は、華やかな姿や香りが人気で世界中で愛される花の一つで、贈り物としても色々なシーンで用いられます。
人気の理由
- 美しい花姿
百合は、大輪で華やかな花姿が特徴です。白、ピンク、黄色、オレンジなど、様々な色があり、それぞれに異なる意味があります。白は純潔、ピンクは愛情、黄色は友情、オレンジは活力などの意味が込められています。 - 香り
百合は、甘い香りを漂わせています。種類によって香りは異なりますが、上品で優雅な香りが特徴です。香りにはリラックス効果や安眠効果があると言われています。
花言葉
百合は『純潔、高貴』などの花言葉を持つので、結婚祝いとして贈るお花として人気です。
カーネーション
母の日に定番のカーネーションですが、長持ちする花で色んな色があることから、お祝いのシーンで使う花束やアレンジメントフラワーでもよく使われます。
花言葉
全体の花言葉は『母の愛、愛情、感謝』となっており、お母さんに感謝を伝えるのにぴったりのお花です。
- ピンク:女性らしさ、優しさ、感謝
- 赤:熱情、愛、献身
ガーベラ
ガーベラの起源と名前の由来
ガーベラは南アフリカが原産地で、18世紀にヨーロッパに持ち込まれました。その名前は、18世紀のドイツの植物学者トラウゴット・ガーバー(Traugott Gerber)にちなんで名付けられました。
ガーベラの特徴と魅力
ガーベラは、たくさんの品種があり、花の色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白など多彩です。また、花の形もシンプルな一重咲きから豪華な八重咲きまでさまざまです。長持ちするため、切り花としても人気が高く、花束やアレンジメントに頻繁に使用されます。
花言葉
ガーベラの花言葉は『希望、前向き』などポジティブな言葉なので、お祝い事にもピッタリです。
シーン別のおすすめのお花
結婚祝い
結婚祝いに贈るおすすめのお花たちです。お花屋さんに行って花束やアレンジメントフラワーを作ってもらう際には、メインにするお花と予算を伝えて作ってもらうと、きれいに仕上げてくれるでしょう。
1. バラ(薔薇)
バラは「愛」や「美」を象徴するお花で、特に赤いバラは情熱的な愛を表します。結婚という新しい人生のスタートにふさわしい選択です。
2. ユリ(百合)
ユリは「純粋」や「純潔」を象徴します。特に白いユリは清らかさを表現し、結婚の純粋な愛と新しい始まりを祝うのにぴったりです。
3. ラナンキュラス
ラナンキュラスは「魅力」や「魅惑」を象徴します。色鮮やかで華やかな花びらが重なり合い、結婚式の華やかさを引き立てます。
4. ガーベラ
ガーベラは「希望」や「前向きさ」を象徴します。明るくカラフルな花が多く、新しい人生を前向きにスタートする新婚夫婦を祝うのにぴったりです。
5. 蘭
オーキッドは「豪華さ」や「エレガンス」を象徴します。特にファレノプシス(胡蝶蘭)は長寿と幸運を祈る意味があり、結婚祝いに人気です。
6. カーネーション
カーネーションは「愛」や「尊敬」を象徴します。特にピンクのカーネーションは「感謝」や「幸福」を意味し、新しい夫婦に対する温かい気持ちを伝えます。
7. ダリア
ダリアは「感謝」や「華麗さ」を象徴します。大きく豪華な花が新しい生活の始まりを華やかに彩ります。
新築祝い
観葉植物やお花は、新しい家に緑や色を加え、これから住まわれる方にリラックスや幸運をもたらすとされています。
1. モンステラ
モンステラは大きな葉っぱが特徴で、部屋に緑をプラスし、リラックス効果があります。また、空気を浄化する効果もあり、新しい家に清潔な空気を提供してくれます。
2. パキラ
パキラは「お金のなる木」とも呼ばれ、金運をもたらすと言われています。新しい生活のスタートを祝うのにふさわしい植物です。
3. サンスベリア
サンスベリアは空気中の有害物質を取り除く効果が高く、室内の空気をきれいに保ちます。また、育てやすいので初心者にもおすすめです。
4. 胡蝶蘭(こちょうらん)
胡蝶蘭は華やかで高級感があります。長持ちするので、新しい家で長く楽しむことができます。また、「幸せが飛んでくる」と言われ、縁起の良い花です。
5. アイビー
アイビーはつる性の植物で、壁や棚に飾ると素敵です。成長が早く、どんどん緑が増えるので、活気ある新しい家にぴったりです。
6. ポトス
ポトスは非常に育てやすく、どんな環境でも元気に育ちます。観葉植物初心者でも簡単に育てられますし、部屋に緑を増やすことで癒し効果も期待できます。
7. ドラセナ
ドラセナは多くの種類があり、葉の形や色が豊富です。空気清浄効果もあり、新しい家の空気をきれいに保ってくれます。
8. ガジュマル
ガジュマルは「幸せを運ぶ木」として知られています。独特な形が可愛らしく、新しい家にユニークなアクセントを加えます。
9. アンスリウム
アンスリウムは鮮やかな赤い花が特徴で、華やかさを添えてくれます。「幸福を運ぶ花」としても知られ、縁起が良いです。
10. カランコエ
カランコエは小さな花が集まって咲き、とても可愛らしいです。花が長く咲くので、新しい家で長く楽しむことができます。
開店祝い、開業祝い
おめでたいシーンで贈る植物・お花として新築祝と重複するものも出てきますが、お店の規模や雰囲気などを聞いたうえで選ぶと、より喜ばれる贈り物となるでしょう。
また、これから忙しくなることも見込んで、手間の少ないものを選ぶのも喜ばれるポイントです。
1. 胡蝶蘭(こちょうらん)
前述でも登場しましたが、お祝い事の大定番。胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」とされ、非常に縁起の良い花です。長期間美しい花を咲かせることができ、手入れも比較的簡単なので、開店祝いに最適です。
2. スパティフィラム
スパティフィラムは「幸せを呼ぶ」と言われる花で、白い花が清潔感を与えます。室内でも育てやすく、初心者にもおすすめです。
3. モンステラ
モンステラは大きな葉が特徴で、成長が早いことから「繁栄」を象徴します。インテリアとしても人気が高く、お店の雰囲気を華やかにします。
4. パキラ
パキラは「お金の木」とも呼ばれ、金運アップを願って贈られることが多いです。耐陰性があり、手入れも簡単なので、忙しいオーナーにもぴったりです。
5. ベンジャミン
ベンジャミンは「長寿」や「繁栄」を象徴する観葉植物です。美しい葉が多く、空気清浄効果も期待できるため、オフィスや店舗の空気をリフレッシュします。
6. アンスリウム
アンスリウムは赤やピンクの鮮やかな花が特徴で、「情熱」や「幸福」を象徴します。耐久性が高く、室内の観賞用としても長持ちします。
7. ドラセナ・マッサンゲアナ
ドラセナは「幸福」や「成功」を象徴し、特にマッサンゲアナはおしゃれでスタイリッシュな観葉植物です。室内のインテリアとしても人気が高いです。
8. フィカス・アルテシーマ
フィカスは「安定」や「平和」を象徴する植物です。アルテシーマは美しい葉の模様が特徴で、店内の雰囲気を明るくします。
選び方のポイント
- 場所を考える: 店舗やオフィスのスペースに合ったサイズを選びましょう。
- 手入れのしやすさ: 忙しいオーナーには、手入れが簡単な植物が喜ばれます。
- 意味を込めて: 植物の持つ意味を考えて贈ると、より心のこもったプレゼントになります。
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