美しいだけじゃない!虫よけ効果も抜群のマリーゴールドは秋まで楽しめる優れもの

マリーゴールド お花

マリーゴールドは比較的育てやすい植物であり、日光を好み、よく排水された土壌で育てると良い結果が得られます。水やりは適度に行い、過湿や乾燥を避けるように注意しましょう。また、マリーゴールドは害虫を寄せ付けない効果があるため、他の植物の近くに植えることで害虫の防除にも役立ちます。

マリーゴールドは花壇やボーダー、鉢植えなどさまざまな用途で使われ、庭を明るく彩ることができます。また、花を摘んでドライフラワーやハーブティーに利用することもできます。マリーゴールドは美しい花と強い香りを楽しむだけでなく、庭の害虫対策にも役立つ多目的な植物です。

今回はそんなマルチな活躍をみせるマリーゴールドを深堀していきます。

主な種類

春から秋にかけて色んな種類が出回るマリーゴールドですが、主に出回る品種は下記の通りです。

フレンチマリーゴールド(Tagetes patula)

フレンチマリーゴールドは一年草で、小さな花が密集して咲く特徴があります。花の色はオレンジ、黄色、赤などがあり、鮮やかな色合いが魅力です。コンパクトな成長形で、花壇やコンテナガーデニングに適しています。

アフリカンマリーゴールド(Tagetes erecta)

アフリカンマリーゴールドは一年草で、大きな花が一つずつ立ち上がる特徴があります。花の色は主に黄色やオレンジが一般的で、鮮やかな色合いと豪華な花形が特徴です。背の高い成長形をしており、背景や生垣として使われることが多いです。

レモンマリーゴールド(Tagetes tenuifolia)

レモンマリーゴールドは一年草で、小さな花が集まって咲く特徴があります。花の色は主に黄色で、レモンのような爽やかな香りが特徴です。コンパクトな成長形をしており、ボーダーや岩ガーデンに適しています。

これらのマリーゴールドの種類はそれぞれ異なる花の形や色、成長習性を持っており、庭やコンテナガーデニングでさまざまな使い方ができます。お好みや庭のスタイルに合わせて、適したマリーゴールドの種類を選んで育ててみてください。

マリーゴールドの育て方(概要)

  • 日光: マリーゴールドは日光を好む植物です。日当たりの良い場所で育てることが重要です。直射日光を浴びる場所が最適で、1日6時間以上の日光を浴びる環境が理想的です。
  • 土壌: マリーゴールドはよく排水された土壌を好みます。水はけの良い土壌が育てるために重要です。pHが中性からややアルカリ性の土壌が適しています。
  • 水やり: マリーゴールドは乾燥を嫌いますが、過湿も避ける必要があります。適度な水やりを心がけ、土が乾いたら水を与えるようにしましょう。特に夏場は乾燥しやすいので、こまめな水やりが必要です。
  • 温度: マリーゴールドは比較的暖かい気候を好みます。適度な気温が育成に適しており、霜や寒さに弱いため、寒冷地では室内で育てるか、霜の降りない季節に植えることがおすすめです。
  • 害虫対策: マリーゴールドは害虫を寄せ付けない効果があるため、他の植物の近くに植えることで害虫の防除にも役立ちます。しかし、アブラムシやハダニなどの害虫に注意が必要です。

土壌

良好な排水性

マリーゴールドは水はけの良い土壌を好みます。水がたまりやすい土壌では根腐れのリスクが高まるため、排水性の良い土壌を選びましょう。

pH値

マリーゴールドは中性からややアルカリ性の土壌を好みます。pH値が6.0から7.5程度が適しています。土壌のpHを調整するためには、石灰を加えることでアルカリ性を高めることができます。

肥沃な土壌

マリーゴールドは肥沃な土壌を好みます。有機質を多く含んだ土壌が適しており、堆肥やコンポストを混ぜ込むことで土壌を肥沃に保つことができます。

砂質土壌

マリーゴールドは砂質土壌を好みます。砂質土壌は水はけが良く、根が空気を十分に取り込むことができるため、マリーゴールドの根の健康を保つのに適しています。

以上のポイントを考慮して、排水性の良い、中性からややアルカリ性の肥沃な砂質土壌を用意することで、マリーゴールドを健康に育てることができます。

水やり

適切な頻度

マリーゴールドは乾燥を嫌う植物ですが、過湿も避ける必要があります。土が乾いたら水を与えるようにしましょう。特に夏場は乾燥しやすいので、こまめな水やりが必要です。一般的には週に1〜2回程度の水やりが適していますが、気温や湿度によって調整することが重要です。

根元から水を与える

マリーゴールドの水やりは根元から行うようにしましょう。葉や花に水がかかると病気のリスクが高まるため、株元に直接水を注ぐか、地面に水をまいて根に浸透させる方法がおすすめです。

過湿に注意

マリーゴールドは過湿に弱いため、水を与えすぎないように注意しましょう。土が湿っている場合は水やりを控えて、土が乾いたら再度水を与えるようにしましょう。

夏場の水やり

夏場は気温が高く乾燥しやすいため、特に水やりに注意が必要です。朝夕涼しい時間帯に水を与えることで水分が蒸発しにくくなり、株が健康に育つことができます。

肥料

有機質肥料

マリーゴールドは有機質肥料を好みます。堆肥やコンポストなどの有機質肥料を土壌に混ぜ込むことで、栄養分を補給し、土壌を肥沃に保つことができます。

NPK肥料

マリーゴールドには窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)などの栄養素が必要です。成長期には窒素が多く含まれた肥料を与えると葉や茎の成長を促し、花芽形成期にはリン酸やカリウムが多い肥料を与えると花の品質が向上します。NPK比率が約 5-10-10のものを選ぶとよいでしょう。

液体肥料

マリーゴールドには液体肥料を使うことも効果的です。水やり時に薄めて与えることで、根から直接栄養を吸収させることができます。

肥料の与え方

肥料は過剰に与えると根や葉を傷める可能性があるため、指示通りに適量を与えることが重要です。通常は成長期に2〜4週間ごとに肥料を与えると良いでしょう。

補助栄養素

マリーゴールドには微量元素も必要です。亜鉛や鉄などの微量元素を含む肥料を使うことで、マリーゴールドの健康を保つことができます。

病害虫

  • アブラムシ:マリーゴールドにとって一般的な害虫で、葉や茎に集まって吸汁し、植物を弱らせることがあります。アブラムシは葉の裏側に集まることが多いので、定期的に葉裏を確認して早期発見・駆除することが重要です。
  • ウミカビ:湿気の多い環境で発生しやすく、マリーゴールドの葉や茎に白い粉状のカビが生える病気です。適切な通気や水やりの管理、葉の乾燥を促すことで予防することができます。
  • 葉斑病:葉に黒や褐色の斑点が現れる病気で、湿気の多い環境や葉の濡れた状態が原因となります。感染した葉は早めに摘み取り、適切な通気と水やり管理を行うことで予防することができます。
  • カタツムリやナメクジ:マリーゴールドの葉や花を食害することがあります。特に雨後や湿気の多い環境で活動が活発になるため、庭やプランター周辺のカタツムリやナメクジの駆除に注意する必要があります。

これらの病害虫に対しては、定期的な観察と早期発見、適切な管理が重要です。有機的な駆除方法や防除剤の使用も考えられますが、環境への影響や植物への影響を考慮しながら対処することが大切です。

病害虫対策

  • 自然な防除:マリーゴールドの周りに天敵となる昆虫や鳥を引き寄せることで、害虫を天敵が食べてくれる可能性があります。また、植物の間に香りの強いハーブや花を植えることで、害虫を寄せ付けない効果があります。
  • 定期的な観察:マリーゴールドの葉や茎を定期的に観察し、害虫や病気の兆候を早めに発見することが重要です。発見した場合は、適切な対処を行うことで被害を最小限に抑えることができます。
  • 生物農薬の使用:有機的な生物農薬や殺虫剤を使用して、害虫を駆除することができます。ただし、環境への影響や他の生物への影響を考慮して、適切な方法を選択することが重要です。
  • 適切な栽培環境:マリーゴールドを健康に育てるためには、適切な栽培環境を整えることが重要です。十分な日光や通気、適切な水やり、肥料の与え方などを管理することで、植物の免疫力を高めることができます。
  • 葉の乾燥:湿気の多い環境では病気が発生しやすくなるため、葉の裏側や茎の間など湿気がこもりやすい部分を乾燥させることが重要です。水やりのタイミングや通気を良くすることで、葉の乾燥を促すことができます。

これらの対策を組み合わせて、マリーゴールドの病害虫対策を行うことで、健康な植物を育てることができます。

コンパニオンプランツ

庭やプランターで育てる際に、他の植物と一緒に植えることでお互いの成長を助け合う効果があるものどうしを”コンパニオンプランツ”と言いますが、マリーゴールドは虫よけの効果が高い事から色んなものと相性がいい植物としても知られています。

  • トマト:マリーゴールドはトマトの根の周囲に植えることで、トマトの病気や害虫を防ぐ効果があります。また、トマトの成長を促進する効果もあります。
  • キャベツ:マリーゴールドはキャベツの周囲に植えることで、キャベツの害虫を寄せ付けない効果があります。また、キャベツの成長を助ける効果もあります。
  • カボチャ:マリーゴールドはカボチャの周囲に植えることで、カボチャの害虫を寄せ付けない効果があります。また、カボチャの成長を促進する効果もあります。
  • バジル:マリーゴールドとバジルを一緒に植えることで、お互いの香りが害虫を寄せ付けない効果があります。また、バジルの成長を促進する効果もあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました