【家庭菜園】初めてでも失敗しない!キャベツの育て方を徹底解説。新鮮キャベツを収穫できるまで

きゃべつ お花

ガーデニングブームが定着し、お庭やレンタル畑で野菜つくりを楽しむ方も増えてきました。しかし、自分でやるにはハードルが高いのでは?と思ってしまい、二の足を踏んでしまっている方も多いのではないでしょうか。

家庭菜園は適度な運動にもなり、さらに新鮮でおいしい野菜を食べられるので、体の外からも内からも健康になれる、2度おいしい趣味です。

今回はメリットはわかっているけど踏み出せずにいるという方におすすめの育てやすい野菜”キャベツ”をご紹介していきます。

キャベツの育て方(概要)

  1. 土壌準備:キャベツは肥沃で排水の良い土壌を好みます。堆肥や有機質肥料を混ぜて土壌を肥沃にし、pH値が中性からややアルカリ性の範囲に調整します。
  2. 植え付け:種まきや苗の植え付けを行います。種まきの場合は、種を直接地面にまいて発芽させます。苗の場合は、苗床で苗を育ててから地面に植え付けます。
  3. 間引きと間隔:苗が十分に成長したら、間引きを行い健康な植物だけを残します。キャベツは株間を広く取るので、適切な間隔を保って植え付けます。
  4. 日光と水やり:キャベツは日光を好むため、十分な日光を浴びる場所に植え付けます。水やりは土が乾燥しないように適度に行い、特に乾燥した時期には注意が必要です。
  5. 肥料と追肥:成長期には適切な栄養を与えるため、有機質肥料やミネラル肥料を追肥として与えます。過剰な窒素肥料は葉ばかりを育ててしまうので注意が必要です。
  6. 害虫や病気の管理:キャベツは害虫や病気に弱いため、定期的な観察と予防措置が必要です。有機的な防除方法や生物農薬を使用して管理します。
  7. 収穫:キャベツは収穫時期が重要です。頭がしっかりと詰まっているがまだ柔らかい時に収穫し、新鮮な状態で食べると美味しいです。

土壌

キャベツを育てる際に適した土壌は、以下の特性を持つことが望ましいです。

  • 良い排水性: キャベツの根は水を好みますが、水はたまりすぎると根腐れの原因になります。土壌が十分に排水されるようにしてください。
  • pH値の適正: キャベツはpH 6.0から7.5の範囲が適しています。土壌のpHを調べ、必要に応じて石灰を添加して調整することが重要です。
  • 栄養素: 肥沃な土壌が必要です。有機質の堆肥を追加することで、土壌の栄養価を高めることができます。特に窒素、リン、カリウムが重要です。
  • 日当たりと風通し: キャベツは十分な日光を必要とします。また、風通しの良い場所で育てることで、病気や害虫のリスクを減らすことができます。
  • 土壌の保湿: キャベツは水を必要とする植物ですが、過度に乾燥した土壌では成長が妨げられます。適度な保湿性を持つ土壌を保つために、マルチングや定期的な水やりが必要です。

水やり

  • 規則的な水やり: キャベツは水を必要としますが、過剰な水やりは根腐れの原因になります。土が指で触ると乾いているようであれば、水やりが必要です。地面が湿っている場合は、水やりを控えましょう。
  • 朝の水やり: 朝方に水やりを行うことで、水が十分に浸透し、太陽の熱による蒸発を抑えることができます。
  • 根元からの水やり: 根元から直接水を与えることで、水が根に直接届き、効率的に水分を吸収します。葉に水をかけないようにしてください。
  • 地面にマルチング: 地面にマルチング(マルチングフィルムや有機質のマルチ)を施すことで、土壌の保水性を高め、水やりの頻度を減らすことができます。

肥料

  • 有機質の堆肥: キャベツは栄養豊富な土壌を好みます。肥料として有機質の堆肥を使用することで、土壌の栄養価を向上させることができます。堆肥は土壌に混ぜ込んでから植え付ける前に、よく混ぜてください。
  • 窒素肥料: キャベツは特に窒素を多く必要とします。植え付けの直前や、成長中に窒素を含む肥料を追加することで、健康な成長を促進します。
  • リン酸肥料とカリ肥料: リン酸肥料とカリ肥料も必要ですが、窒素と比べて量は少なめで構いません。栄養バランスが重要ですので、総合的な肥料を選ぶことも一考です。
  • 定期的な施肥: 成長過程で定期的に肥料を施すことが重要です。通常は植え付け後約4週間ごとに、液体肥料や水溶性の肥料を使用して追加施肥を行います。
  • NPK比率: 窒素:リン:カリウム= 3:1:2 から 3:1:4 の範囲です。つまり、窒素を基準にして、リンとカリウムは窒素の1/3から1/4の量程度が適しています。ただし、地域や土壌の状態、栽培方法などによって必要な肥料の量や比率は異なる場合があります。土壌検査を行い、土壌の栄養状態を確認した上で、肥料の選択と量を決定することが重要です。

病害虫


キャベツを育てる際によく見られる病害虫とその対策です。リスクと対策を知ることで失敗も少なくなりますので、事前に準備しておくことが肝心です。

病気

アブラムシ

  • 特徴: キャベツの葉の裏側に集まり、吸汁して栄養を奪います。葉が黄色になり、歪んだり枯れたりすることがあります。
  • 対策: 天敵を活用する(レディバグなど)、農薬の散布、定期的な葉の裏側のチェックと手作業での駆除。

白かび病(ボトリチス病)

  • 特徴: 葉や茎に灰色のカビが生え、葉が腐って穴が開きます。特に湿った条件下で発生しやすいです。
  • 対策: 適切な間引きや風通しを確保し、湿気を避ける。病気の発見時には感染部位の切り取り、適切な農薬の使用。

害虫

キャベツバエ

  • 特徴: 幼虫が葉の表裏に食害を加え、葉が穴だらけになる。特に若い植物に影響を与えます。
  • 対策: 防虫ネットの設置、黄色い粘着トラップの使用、有効成分を含む農薬の使用。

モンシロチョウの幼虫

  • 特徴: 幼虫が葉を食害し、穴をあけてしまう。大量発生すると、植物の成長に深刻な影響を与えることがあります。
  • 対策: 天敵の導入(ハムシやコガネムシなど)、手作業での駆除、農薬の使用。

対策のポイント

  • 早期発見と迅速な対処: 病気や害虫の初期症状を見逃さず、早めに対処することが重要です。
  • 適切な栽培管理: 適切な間引き、十分な間隔を保ち、風通しを確保することで、病気や害虫の発生を予防します。
  • バイオ農薬の活用: 天敵や微生物などのバイオ農薬を利用して、化学薬品の使用を減らすことができます。
  • 農薬の適切な使用: 農薬を使用する際には、安全な使用方法を確認し、指示に従って正しく使用してください。

収穫


家庭菜園でキャベツを収穫する際の基本的な手順は以下の通りです。

  1. 収穫のタイミングの確認: キャベツの収穫は、頭がしっかりと密に詰まり、十分な大きさに成長した時が適切です。品種によって成熟のタイミングが異なるため、パッケージや種まきの際に記載されている情報を参考にします。
  2. 収穫の準備: 収穫する前に、鋭いナイフやガーデンハサミを用意します。また、収穫する頭を選び、周囲の葉を少し引っ張って、茎の付け根がしっかりしていることを確認します。
  3. 収穫: キャベツの頭を収穫する際は、茎の近くで斜めにナイフを入れて切ります。根元からしっかりと切り落とし、植物全体に負担がかからないようにします。
  4. 残りの植物のケア: 一度に収穫するすべてのキャベツを収穫した後は、残りの植物に対して適切なケアを行います。これには、水やりや肥料の施用、病気や害虫の管理が含まれます。
  5. 保存: 収穫したキャベツは、必要に応じて適切な保存方法で保管します。一般的には、冷蔵庫の野菜室で数週間保存できます。また、キャベツを保存する前に、外側の汚れやダメージを取り除くことが重要です。

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